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太陽の匂いのする蒲団に寝る悦びは正にこの時この場所が「極楽」であることを教えてくれます |
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しかし そこにあるのは白日の光であり白熱の光です
白日の光の眩しさに |
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垂直の光が差し込む南の海
その真っ青な海と天然色の魚たちは正にこの時この場所が「楽園」であることを教えてくれます |
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「あかりの家」には「日の光」と「灯の光」という「あかり」に寄せる思いもあるのですが開かれた空間としての |
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「開かり」という意味も
込められているのです。 |
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「開かり」に対するこだわりは戸のかたちにも見て取れます。
「あかりの家」には「ドア」がひとつもありません。
人が出入りする部分はすべて「引き戸」になっています。 |
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勝手な思い込みかも知れませんが引き戸は開け放されたところにドアは閉じられたところにその「ようの美」があると思うのです。
風通しが良いという日本家屋の特徴は引き戸がもたらすのではないでしょうか。 |
「あかりの家」が引き戸と濡れ縁そして、その濡れ縁をおおう深い軒を必要としたのは庭と部屋とを結びつけ
風を通すためであり陰翳を愛でるためなのです。 |
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