▼再生への想い
古民家の持つ壮大さ。築100年以上もの間人間の営みを護って何代も続けた歴史を見守ってきた床、壁、天井、そして屋根。現代の造る木造住宅にはない大切なものがあります。家を造ろうと思う瞬間、今と昔は全然違う。経済的な事もあるでしょう。身分階級みたいなものもあったでしょう。昔はちょっとやそっとでは家にならない時代でした。今は比較的簡単に造れる時代です。その辺の重みが家としての重量感になるのだろうと思います。それと、新建材という物は一切なかったし、自然界に存在する材料を駆使して壁を、床を、人間の力と技と、それから知恵とが造り上げた芸術品です。そんなところに、時代をさかのぼる想いが古民家再生につながるのだと思っています。
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▼方法
再生しようとした時にまず何を考えなくてはならないのか。それは構造のことはもちろんですが、実生活の事を考えると、まず断熱の方法をしっかりと考えるべきだと思います。それと、完全原型再生か、古材を利用した現代間取りの住宅か、或いは、家の一部に古材を利用するのかの選択も考えなくてはりません。 |